⾳響スペクトルの線幅解析と⾮線形引き込みによる⾳程カップリング

Submitted 19 May 2022

楽器⾳⾊はアナログベースのオーディオロジー期以来、⼀貫してスペクトル成分の組成⽐で決定されるとされていた。他⽅、加算合成による⾳⾊合成の品質には限界があり、⼯学応⽤ではバンドパスフィルタを⽤いた減算合成がもちいられてきた。私達は⾼い周波数分解能を持つスペクトル分解法を確⽴、楽器⾳⾊を構成する個々のスペクトル成分の線幅を評価してユニソンならびに合奏における⾳程のカップリング融和性を調べた。従来の線形調和観と全く異なる、しかし⾳楽合奏の現場では広く知られる⾮線形調和の構造が明らかになった。