Category Archives: Journal of Arts on Space-Time Composition and Enterprise_Japanese

水環境データ解析に基づくCOVID 19パンデミックの収束評価 I

Submitted 1 Aug 2020, Revised 21 Sep 2020

水環境データ分析に基づくCOVID 19 ならびにそれに後続すると思われる 2020 年代の グローバル・パンデミックの収束や地域安全性の評価を判定するシステムを提案する。 機械学習等を用いた下水管ネットワークの動態分析と 最適取水条件での 汚水 PCR検査、 GIS を活用した統合解析 から、地域住民の感染度合を疫学評価することが 出来る 。 安全性の確認されたエリアに 対しては「収束宣言」「安全宣言」など、 社会に安心情報が 発信 でき 、 根拠に基づいて 経済活動継続の判断を下すこと も 可能となる。

パンデミックから懸念される教育停滞と経済損失

Submitted 02 May 2020

COVID-19 の世界的蔓延のため各地で都市封鎖や学校の閉鎖が進み、教育の遅滞が中⾧期的に
経済損失に結びつくことが懸念されている。この問題に対して、従来は貧困に結び付けて予測が
議論されてきた。本論考ではOECD の学習到達度調査PISA の成績分布をもとに、学力低下と
経済損失を相関させるモデルを構築、検討することで、履修の時間や形態に制約が掛かるパンデ
ミック期間中や克服の直後に、どのような科目に注力して教育の実施あるいは再建を検討すべ
きか、国ごと、あるいは社会ごとの実態に即して検討する最初のフレームワークを素描する。

新型コロナウイルス肺炎致死率の変動に基づく医療崩壊の定量分析

Submitted 22 Apr 2020

COVID-19の世界的蔓延に伴う医療の崩壊が懸念されているが、医療崩壊によって疾病の致死率が上昇することは必ずしも強く認識されていない。2020年4月現在、COVID-19は先進国を流行の中心とし、医療崩壊の指標として残存ベッド数等が検討される。だが今後、途上国や紛争地域等への蔓延を念頭に置くとき、より一般的な指標の導入が望まれる。本稿では致死率をパラメタとして医療崩壊を数値指標で評価するとともに、社会格差と致死率の相関など問題克服の新たな解析指標を提案する。

AIを用いた指揮技法のスペクトル解析

合奏を収録した2次元の動画データから指揮の身体運動情報を抽出し、モデル身体を用いた機械学習システムによって2次元および3次元の演奏運動データを構成、そこにブーレーズ=伊東のアンギュラーダイナミクスを適用することで、指揮の基本的な運動を身体各部位関節の角速度、角加速度に分解し、そのフーリエ変換から筋骨格系の演奏運動のスペクトルを導出した。演奏の身体運動そのもののスペクトルやハーモニクスを扱う議論はかつて存在しない。ここあら多様な演奏の身体技法を、新たな形で体系化することが期待される。

暗号資産技術に基づく 新しいP2P複式簿記と決済ネットワーク(1)

ブロックチェーン技術は、ビットコインに代表される暗号資産の基礎を成し、急速に普及している。この論文では、複式簿記の手法を用いた理論的なフレームワークを体系的に再構築する。ブロックチェーン技術は単式簿記による台帳の不完全な形態として解釈することが可能である。その台帳はビットコインのpeer-to-peerネットワークですべての利用者によって共有され、そのシステムの決済を可能としている。システムにおける適切な会計の実施を保証するためには、台帳や他の会計に関連する情報は複式仕訳によって構成されている必要があり、それが正しく会計監査を実施することに繋がる。
ブロックチェーン技術は信用中心が不在のpeer-to-peerネットワークシステムとして提案された。しかし、ビットコインの利用者たちは自分たちの利益のみを追求してビットコインの本性を貨幣から投機商品へと変質させてしまった。この困難を克服するために、Facebookとその協力企業は新たな準備通貨として“Libra“を提案した; それは法定通貨と兌換可なstable coinないしsovereign coinである。ところで、Libraの管理主体Libra Associationは大企業で構成されており、利潤動機に基づく活動から回避することは不可能である。 したがって、この組織は公正かつ公平な金融政策によってLibraシステムを安定させることができない(岩井の通貨不定性の原理)。
私たちは、安定性が公平に維持された利潤動機に基づかない金融システムとして、中央銀行のみから構成されたpeer-to-peerネットワークを提案する。そのようなネットワークを、私たちは新たなブロックチェーン・システムとして研究しており、中曾-岩井のポスト・ブロックチェーンシステムと呼んでいる。この論文では、私たちは主に基盤となるアウトラインのみを示し、その詳細については引き続く論文で展開していく。