Submitted 02 May 2020
COVID-19 の世界的蔓延のため各地で都市封鎖や学校の閉鎖が進み、教育の遅滞が中⾧期的に
経済損失に結びつくことが懸念されている。この問題に対して、従来は貧困に結び付けて予測が
議論されてきた。本論考ではOECD の学習到達度調査PISA の成績分布をもとに、学力低下と
経済損失を相関させるモデルを構築、検討することで、履修の時間や形態に制約が掛かるパンデ
ミック期間中や克服の直後に、どのような科目に注力して教育の実施あるいは再建を検討すべ
きか、国ごと、あるいは社会ごとの実態に即して検討する最初のフレームワークを素描する。