音色協和幅の拡大による室内楽合奏の新たな可能性

Submitted 18 Feb 2026

室内楽合奏における各奏者の音色の選択は重要である。和声の構成音では、内声や外声
が突出、乖離せぬよう、融和が重視されるし、旋律線が浮かび上がるためには音程、音
色、ダイナミクスなどあらゆる要素について工夫が必要である。本稿では、ヴィオラとピ
アノの合奏を例に、響きの融和ならびに乖離を音色的な「協和幅」の概念を用いて整理し
ヴィブラートの三重項構造など顕著な音響現象を見出した。さらにブラームスのソナタ
Op. 120-1 を例に、演奏解釈の可能性拡大につながる一連のアプローチにも言及する。