Submitted 31 Oct 2025
2022年以来、急速に発展し、普及を見せる生成AIを脳の観点から検討し、そこに決定的に不足する要素を確定するとともに、集中的に伸ばす教育システムとしてSTREAMMの考え方を紹介する。2025年時点の深層学習は脊椎動物全般に共通する脳の階層構造をモデル化したもので、ヒトに特有な高度に進化したモジュールを有さない。進化と発達の両面から考えて、これに相当するヒト~高等霊長類に特有の機能として再帰的な自己意識 , recursive self-consciousness に注目し、これに訴える自己言及的self-referentialityな課題を用いることで、いわゆる非認知能力Non-cognitive abilities を伸ばすSTREAMMカリキュラムの例を紹介する。
