Submitted 9 May 2022
民族音楽学のフィールドワークを創始したバルトークの採譜は、音程の精度に関しては
半音の分解能に留まり、以後の音楽学に功罪両面の影響を残している。彼が終生用いたエ
ジソン社製・蝋管蓄音機のワウ/フラッターノイズ解析から 20 世紀前半の音程分解能の
限界を評価し、21 世紀、音楽フィールドワークの採譜に求められる条件を明らかにする。
Submitted 9 May 2022
民族音楽学のフィールドワークを創始したバルトークの採譜は、音程の精度に関しては
半音の分解能に留まり、以後の音楽学に功罪両面の影響を残している。彼が終生用いたエ
ジソン社製・蝋管蓄音機のワウ/フラッターノイズ解析から 20 世紀前半の音程分解能の
限界を評価し、21 世紀、音楽フィールドワークの採譜に求められる条件を明らかにする。