Submitted 20 May 2022
⻄欧⾳楽の各種発⾳原理に基づく楽器⾳⾊と⽐較しながら、東アジアの楽器⾳⾊について、とりわけそのスペクトル線幅に注⽬して、 スパース FFT ⾼周波数分解能解析と、線幅解析を⾏った。東アジアの多くの楽器が、とくに絹⽷や動物素材など、歴史的な発⾳素材を ⽤いる場合、しばしば半⾳を超える周波数幅を持つことを初めて確認した。⽂献に基づく⾳律研究と並⾏して、楽器発⾳素材の物性から 再確認することで、従来注⽬されてこなかった⾮線形引き込みに基づく調和現象を、客観測定に基づいて実証した。